デッキ紹介「のろいサンダー」
真面目に製作した化石の秘密のサンダーを活用するデッキの試作品を解説していきます。
手始めにスペックを確認しましょう。技はバトル場に確定で40点、相手がフル展開していれば、控えに合計期待値50点、自身に期待値25点のダメージを与えます。ディフェンダーかきのみを1枚装備すれば反動はあまり気になりません。HPは種ポケモンでありながら80もあり、弱点がないのも頼もしい点です。
一方で、相手がベンチにポケモンをあまり出さなければ、そもそもダメージを飛ばせないこともままあるのが問題です。さらに、ひかるライチュウやわるいライチュウ&GR団のミュウツーといった上位互換気味のポケモンが存在するのがネックになっています。ベンチの制圧力はサンダーの方が低く、専用構築にするとどうしてもそれらのデッキの劣化になってしまうのです。
したがって、主役を張り、サンダーストームで相手のポケモンを殲滅するのではなく、デッキスペースを取らない種のサブアタッカーとして投入し、状況を選んで出陣してベンチを軽く荒らしバトル場に出たときの確定数をずらしたり、他の狙撃手段と合わせてHPの低いポケモンを倒したりする仕事を任せます。
デッキレシピ
R団のサンダー1
サンダー(化石)1
ゲンガー(化石)1
ゴースト(化石)1
ゴースト(脱法)1
ゴース(化石)2
バリヤード(ジャングル)1
マチスのエレブー(プロモ)2
エレブー(1弾)1
ウツギ博士4
クルミ4
マサキ3
ナツメの眼1
ポケモン交換おじさん2
礼儀作法1
夜の廃品回収2
ポケモンいれかえ2
突風2
R団の爆発ジム1
きのみ4
いいきずぐすり2
雷エネルギー10
超エネルギー3
対応レギュレーション 杉並殿堂2021
各カード解説
メインアタッカーは、ディフェンダーときのみを化石サンダーと共有でき、カードパワーも申し分ないR団のサンダーにしました。プラズマによってエネルギーを加速しながら殴れるので、ベンチの化石サンダーにエネルギーをスムーズに貼っていくことができます。サンダーストームに足りないバトル場への打点はエレクトロバーンで補えます。
のろいは、サンダーストームおよびR団の爆発ジムで雑に載ったダメカンを有効利用するツールになります。具体的には、バトル場にダメカンを移せばエレクトロバーンやサンダーストームの反動を増やさないプラスパワーとして運用でき、控えに移せば残りHPを減らしてサンダーストームの圏内に入れることができます。化石サンダーが退場した後は、コイントスなしで追撃し、サイドを引く手立てとして活躍します。似た機能をもつわるいクロバットと退化スプレーHYPERよりも枠の消費が少なく、大量の回復カードと同居できるのが強みです。
サンダーを一撃で倒す高火力のポケモンへの解答。サンダーストーム、R団の爆発ジム、のろいで前もってダメカンを置いてからヨガのポーズを撃つとより早く相手を倒せます。天敵ベトベトン、スリープも突風で呼び出してワンパンしやすいのでこのデッキではそこまで苦になりません。
試験枠。たいでんでエネルギーを充填した後、デンキとばしでサンダーを育てながら殴ります。序盤ならすぐにはきぜつしないでしょう。
バトル場でR団のサンダーがプラズマを撃つのとは異なり、メインアタッカーが受けるダメージを肩代わりしてくれるのが特長です。退避に関してはポケモンいれかえか相手のダメージ技に依存しています。
超エネルギーが極端に少ないので特殊能力持ちのこちらも抜擢。ゲンガーに進化するために採用しているものの、にげるコストが0であり、一時的な壁役になってサンダーにエネルギーを貼るターンをつくることもできます。
延命手段その1。自傷と相手からのダメージで2回発動します。1ターンに2枚以上貼るのは消せる反動ダメージが減りがちなのでおすすめできません。
延命手段その2。ディフェンダーかこのカードのどちらか1枚を装備してエレクトロバーンやサンダーストームを撃つのが重要です。発動するのは自分の技の反動を受けた後なので、残りHPが少ない状態で貼るときぜつして無駄になる恐れも。バリヤードを回復させるのにも適しています。
延命手段その3。20点の回復だけでは心許ないので。やはり主な対象はR団のサンダーないし化石サンダーです。
サンダーストームの前に設置して相手の控えのHPを削るためのスタジアム。自軍への被害はきのみなどで埋め合わせます。
プラズマやデンキとばしを使う都合上、雷エネルギーを減らし過ぎるのはためらわれます。超エネルギーはR団のサンダーのエレクトロバーンによる反動を減らすカードになります。
使用感など
ベンチが埋まっているときにサンダーストームを連打し、表を何度も出して場をボロボロにすると爽快です。これとエレクトロバーンを撃つ回数をいかに稼げるかが勝敗を大きく左右する要素だと思います。
マチスのエレブーは好感触なのですが、煮詰めると他のカードに押しのけられるかもしれません。残すとしても、エネルギーやトレーナーの配分はまだ検討を要するでしょう。
今回紹介したデッキは自分だけで作ったのではなく、なふださん、うっどさん、708さんからSkype対戦後に助言をもらい、構築に反映させています。ありがとうございました。